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敵を知る(SARSコロナウイルス)
2021/12/29 │ カテゴリー: 最新情報
こんにちは『たつじん』です。
今回も記事を読んでくださり、ありがとうございます。
今回は
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敵を知る(SARSコロナウイルス)
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勝負に勝つにはまずは相手を知れ
という言葉がありますが、ウイルスに勝つと思っている方はあまりいないと思うので、「ウイルスから守る」ということを勝つという意味合いにします。
1. SARSコロナウイルス
SARSコロナウイルスは中国の動物市場でハクビシンとタヌキから分離もしくはポリメラーゼ・チェーン反応(PCR)で検出されています。
しかし、これらは自然宿主ではなく、動物市場で未知の自然宿主から感染を受けたと考えられています。
私は2003年11月12日にバンコクで開かれた国際獣医診断学会で、オーストラリ・ジーロンにあるオーストラリア動物衛生研究所(Australian Animal Health Laboratory)のリーファ・ワン(Li-Fa Wang)のSARSに関する講演を聞きましたが、その際、彼はハクビシン、タヌキ、オオコウモリ、アカゲザル、蛇、飼い猫、飼い犬でウイルスが分離もしくはPCR陽性という成績を紹介した上で、ハクビシンは中国語で菓子狸であり、オオコウモリと同じ生息域に分布し、どちらも果物を餌としていることから、とくに注目していると述べていました。
実際に彼はコウモリを候補としてオオコウモリを含む6種類のコウモリで調査を行った結果、キクガシラコウモリが自然宿主であるという論文を9月のサイエンス誌オンライン版に発表したのです (Wendong Li, Lin-Fa Wangら、Science 310, 676, 2005)。
なお、キクガシラコウモリは果物を餌とするオオコウモリ属ではなく、昆虫を餌とする種類です。
調べられたのは、ルーセットオオコウモリ属、コバナフルーツ属、ホオヒゲコウモリ属、キクガシラコウモリ属、ヤマコウモリ属、ユビナガコウモリ属の6属でしたが、そのうち、キクガシラ属の3種でSARSコロナウイルスに対して高いレベルの抗体が検出されました。その内訳は、ピアソンキクガシラコウモリ(Rhinolophus pearsoni)で46匹中13匹、チビキクガシラコウモリ(R. pusillus)で6匹中2匹、オオミミキクガシラコウモリ(R. macrotis)で7匹中5匹でした。5匹のキクガシラコウモリの糞便ではPCRによりウイルス遺伝子が検出されました。全遺伝子の配列はSARSコロナウイルスとほとんど同じでした。
同様の成績は香港大学のラウ(S. K. Lau)により同じ時期に発表されました(Lau, S.Kら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 102, 14040, 2005)。彼らは59匹のキクガシラコウモリ(Rhinolophus sinicus)の肛門ぬぐい液のうち23匹でPCRによりSARSコロナウイルスの遺伝子を検出したのです。
こうして、二つのグループからキクガシラコウモリが自然宿主であることが確かめられました。
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