最新情報
賃貸物件でのコウモリ駆除費用は誰が負担するの?
2023/7/26 │ カテゴリー: 最新情報
マンションやアパートなど賃貸物件に住んでいて、コウモリ被害に遭ってしまう方がたくさんいらっしゃいます。
このように賃貸物件に住んでいる場合、コウモリ駆除にかかる費用は誰が負担するのでしょうか。
今回は賃貸物件におけるコウモリ駆除の費用負担について解説いたします。
どんな状況でもまずは管理会社に報告を
賃貸物件に住んでいてコウモリ被害に遭遇したら、第一に管理会社に報告しましょう。
どちらかどれだけ費用を負担するかは状況によって異なりますが、「管理会社に報告せずに処置をする」「管理会社に報告せず状況を放置する」ことは避けましょう。
管理会社に報告せずに処置をする
管理会社に報告せずに勝手に業者を呼んで処置をすることはやめましょう。
その理由として、まずは後から費用負担を請求しても受け付けてもらえない可能性があります。
先にも述べたように、コウモリ駆除にかかる費用を管理会社(貸主)と住居人(借主)のどちらが負担するかは状況によって異なりますので、もしかしたら管理会社に費用負担してもらえない可能性もあります。
また管理会社と契約している指定業者があるかもしれず、それ以外の業者に処理してもらった場合に費用負担を拒否されたり、一部しか負担してもらないことが考えられます。
次に、コウモリ駆除の際に駆除のために壁や天井に穴を開けたり、侵入経路をふさぐために壁を修繕したりする作業が必要になることがあります。
このような処置を管理会社に無断で行ってしまうとトラブルの原因となります。
そのため必ずまずは管理会社に相談してから業者を呼んで処置してもらいましょう。
管理会社に報告せず状況を放置する
コウモリ被害に悩まされていたとしても、そのまま管理会社に報告せず、かといって何も手を打たず状況を放置してしまうケースもあります。
このような場合、フン害などにより壁や床について汚れが酷くなってしまうため、退去時に高額の修繕費用を請求されてしまうでしょう。
たとえ住居人側にコウモリが侵入した原因の責任がなかったとしても、状況を報告しなかった義務違反(善管注意義務)を理由に、費用請求されることは十分考えられます。
したがって、コウモリ被害が確認されたら速やかに管理会社に相談しましょう。
共用スペースでのコウモリ駆除
マンションやアパートの階段、踊り場、玄関などの共用スペースにコウモリが住み着いた場合は、管理会社側がコウモリ駆除を行います。
共用部分に住み着いたコウモリが、自分の部屋に侵入してきたりすることもありますので、発見次第すぐに報告して対処してもらいましょう。
専有スペースでのコウモリ駆除
自室やベランダは借主の専有スペースです。
このエリアでコウモリが住み着いた場合は、住居人が速やかに管理会社に報告後、どちらがどれだけ費用負担するか、依頼する業者、処置内容を確認してください。
双方の同意が得られたら、業者に処置してもらいましょう。
業者に処置してもらう日は、管理会社の担当者や大家さんにも立ち会ってもらうとよいでしょう。
専有スペースでの侵入原因
ベランダや換気扇などコウモリの侵入経路はいくつかあります。
コウモリが侵入した原因が、建物の構造的欠陥や老朽化によるものであれば、基本的に管理会社の負担で処置が行われます。
一方で、ペットとしてコウモリを持ち込んだり、窓を開けっ放しにしていたため侵入されたのであれば、住居人の責任が問われますので、費用分担の条件が変更されるかもしれません。
専有スペースでの予防策
コウモリの侵入を防止するために、グッズを購入して事前に予防する際もまずは管理会社に相談してみるといいでしょう。
明らかに防止策をほどこす状況であれば、管理会社の責任で処置を行う必要があります。
明確な危険はないけど心配だから予防したい、という理由であれば住居人の自己負担になるかもしれません。
隣室からのコウモリ被害
自室ではなく隣室のベランダにコウモリが住み着いているけど、隣人が対応してくれない。
このような場合は、勝手に手を出してはいけません。
この場合もまずは管理会社に報告して、管理会社と隣人にてトラブル解決してもらいましょう。
まとめ
コウモリ被害は様々なケースが考えられますので、まずは管理会社に相談しましょう。
後回しにすると被害が拡大するだけで、費用負担も増加してしまいますので、異変を感じたらとにかく速やかに行動することをおすすめします。