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海鳥5000羽の大量死
2022/1/8 │ カテゴリー: 最新情報
こんにちは『たつじん』です。
今回も記事を読んでくださり、ありがとうございます。
今回は
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海鳥5000羽の大量死
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何年か前に鳥が大量に死ぬという事件が起きました。
その中では最近紹介した、「ハト」や「カラス」などがどうしてそのような状況になっていしまったのか?
また、その死骸によって衛生面や環境面での影響が危惧されます。
《海鳥5000羽》2006年2月/北海道・知床
世界自然遺産の北海道・知床半島の海岸で見つかった油まみれの海鳥の死骸。
発見当初は純白の氷雪原に20羽ほど程度だったのが、雪解けが急速に進むに連れて氷雪の下深く埋もれていた死骸が次々と表れます。
最終的には、数百羽もの死骸が累々と海岸を埋め尽くす異様な光景となりました。
さらにその後約4ヶ月間に、稚内~知床半島までのオホーツク海沿岸域で確認された油汚染海鳥の死骸は5000羽を超える事態に発展。
その海鳥を食べたとされる絶滅危惧種のオオワシにまで被害は広がり始めました。
ほとんどはウミスズメ科やカモメ科の海鳥で、死因は重油の付着による体温低下や溺死や窒息死と思われます。
原因は重油か?深まる謎
当時、ロシアのサハリンでは大規模な石油天然ガス開発が進んでおり、そんな中で起きた海鳥の大量死。
原油の流出、タンカーの座礁、不法投棄など、さまざまな憶測が飛び交いますが、死体に付着していたのは船舶燃料などに使われる重油だったため、船舶からの流出が濃厚になりました。
サハリンのNGO担当者は「オホーツク海のどこかの船から漏れ出たのでは」と応えていますが、海上保安庁が死体の漂着後に航空機でオホーツク海沖を調べても重油は見つからず、
海保担当者は「それにしても鳥だけが漂着し、海に油が見つからないのは不可解」と首をひねります。
また石油業界関係者は「重油は高騰しており、捨てるとは考えにくい」と不法投棄には否定的、汚染源はいまだ特定されていません。
1997年ナホトカ号事故により重油6000kℓが流出して1300羽の海鳥が被害にあったニュースが記憶に新しいですが、知床の事件がそれをはるかに上回る大量死が発生しながら、今もって原因究明に至っていないことがとても残念です。
オホーツク海に支えられ海から内陸まで豊かな生態系を維持している知床の海ですが、その海が生態系を脅かすものを媒介することも浮き彫りにした事件でした。