最新情報
敵を知る(エボラコロナウイルス)
2021/12/30 │ カテゴリー: 最新情報
こんにちは『たつじん』です。
今回も記事を読んでくださり、ありがとうございます。
今回は
——————————————————————
敵を知る(エボラコロナウイルス)
——————————————————————
勝負に勝つにはまずは相手を知れ
という言葉がありますが、ウイルスに勝つと思っている方はあまりいないと思うので、「ウイルスから守る」ということを勝つという意味合いにします。
2. エボラウイルスの自然宿主
1976年にザイールとスーダンでエボラ出血熱が発生して以来、約10年間にわたってエボラウイルスの自然宿主探しが続けられてきました。
その一部は本講座第4回(1995年6月1日)、第14回(1995年8月21日)、第92回(2000年1月29日)でとりあげ、第92回では、コウモリ説も簡単にご紹介しました。
今回、12月1日発行のNature誌(Vol. 438, page 575)に短報として、ガボンのフランスビル・国際医学研究センター (Centre Internationale de Recherches Medicales de Franceville)のエリック・ルロイ(Eric M. Leroy)らがエボラウイルスの宿主としてのオオコウモリという論文を発表しました。その内容は以下のとおりです。
2001年から2003年にかけてガボンとコンゴ共和国(旧ザイール)で人と類人猿(ゴリラ、チンパンジー)でエボラウイルス感染が発生しました。そこで、ゴリラとチンパンジーの死体が見いだされた地域で1,030の動物が捕獲され、その中には679匹のコウモリ、222羽の鳥、129匹の小型脊椎動物が含まれていました。
それらのうち、エボラウイルスに特異的な抗体(IgG)が3種類のコウモリで見いだされました。その内訳は、ウマヅラコウモリ(Hypsignathus monstrosus;ガンビアからスーダン南西部、ザイール、アンゴラ北部に生息)17匹中4匹、フランケオナシケンショウコウモリ(Epomops franqueti;コートジボアールからスーダン南西部、アンゴラに生息)で117匹中8匹、クビワフルーツコウモリ(シエラレオネからアンゴラ、ザンビアに生息)で58匹中4匹でした。
エボラウイルスに特異的なヌクレオチド配列は肝臓と脾臓でPCRにより見いだされました(ウマヅラコウモリ21匹中4匹、フランケオナシケンショウコウモリ117匹中5匹、クビワフルーツコウモリ141匹中4匹)。
おどろくべきことに、抗体陽性のコウモリはすべてPCR陰性でした。著者らはPCR陽性のコウモリは感染直後で、まだ抗体が出現する前に検査されたものと推定しています。
現地の人たちはオオコウモリを食用にしているので、教育が人への感染防止に役立つと最後に述べられています。
エボラウイルスはマールブルグウイルスと非常に近縁であって、ともにフィロウイルス科に分類されています。マールブルグウイルスでも1987年にはケニアのエルゴン山のふもとのキタム洞窟でコウモリなどの動物についての大がかりな調査が行われましたが、この際にはウイルス感染の証拠は見いだされませんでした。しかし、今回のエボラウイルスの成績からマールブルグウイルスでもオオコウモリがかかわっている可能性が浮上してきたわけです。
コウモリを食べる地域もあります。
それが感染につながる可能性がありますが、人間の昔ながらの文化や習慣にも影響が及ぶことも考えられます。
今までの常識が通用しない世の中になりそうですね。
〜(株)防除研究所〜
我々は害虫や害獣、そしてウイルスから皆さんを守ります。
安心で、清潔なライフスタイルをサポートします!
・お客様に寄り添うヒアリング
・プロによる徹底的な調査
・確実に迅速な対応
まずは気になる方はこちらにお問い合わせください。
【テレビ出演】
【コロナ消毒】
【防除研究所HP】
【害獣にお困りの方Hはこちら】
【コウモリでお困りの方はこちら】